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私の知っている唯一の春の祭典全曲DVDです。
オケが見えないので、録音で踊っているのかも知れません。春の祭典全曲ですが、なぜか終わった後に冒頭の部分が演奏されます。。
映像は大変悪いのですが(途中で音がとんだりする。。)、振り付けは私が見た中では大変わかりやすいものです。踊り自体もかなり上手いです。いろいろと難点はあるものの、春の祭典のバレエ版は、前から見てみたかったので、発売されているだけでもありがたいです。
冒頭から異教徒の不思議な雰囲気がよく伝わってきますね。照明も青や赤など原色を使用して、原始的な感じをかもし出しています。
途中、春のきざしや誘拐では、男性陣の力強い踊りと女性陣の可憐な踊り(いずれも不思議な振り付けですが。。)がうまく対比されています。カメラワークは、照明が写っていたり、別のカメラマンを撮影したりと、なかなか笑わせてくれますが、色々な角度から写しているのと、変に凝っていないので、そんなに違和感はありません。変なCGが入るよりはいいですね。
第1部は原始的な性の暴力的な部分をひたすらいろんな角度から表現しているようです。この辺りはどの振り付けでも同じテーマですね。
第2部前半は処女の中から生贄を決める場面です。魔女のもっている布を掛けられた少女が生贄となります。この辺りも春の祭典の1つの見所で、さまざまな振り付けでいろんな趣向が凝らされています。この振り付けではともかく非常に分かりやすい。。魔女の踊りなんか、とても不思議で他のバレエ団では見られないようなものになっていますが、とても雰囲気が良く出ていて、良いと思います。
それにしても、春の祭典ですが、このDVDの場合、ストーリーがちょっとベタで、いけにえの処女と男性が恋仲になり、最後のいけにえの踊りでは男性がいけにえを救おうとするという、なんとなく正義感あふれた内容になっていて、そこがいまひとつですね。これはソヴィエト時代の影響でしょうか?昔のボリショイ劇場もストーリを書き換えてしまう癖がありましたからね。
ただ全体的に照明も衣装も良く、踊りもうまいし、魔女がナイフを地面につきさして、いけにえを躍らせるところなんかは圧巻です。いけにえは体格からして、少女のようです。(小柄な人かも知れないが。。)よく海外でのバレエ公演で生贄役を日本人が任されることがあるようですね。このDVDでも確かに少女で処女という雰囲気をかもし出してして、よく合っています。
ともかく、現代的でシンプルな振り付けが多い中で、こういう分かりやすい振り付けのDVDも却って楽しめますね。ニジンスキーから始まった現代バレエですが、ロシアバレエ団でもその後、マシーンによる分かりやすい振り付け(見たこと無いけど。。)がされているわけですし、こういうのも貴重なんじゃないかと思います。
火の鳥はフォーキンのコミカルな振り付けとは全く異なるものです。これを見るとこの振り付けがいかに独特なものかわかりますね。
こちらはやはりはフォーキン版を見て欲しいところです。
カップリングの「中国の不思議な役人」の映像も珍しく、見物です。これについてはまた別の記事にしようと思います。
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